ワゴンR MH21Sのアイドリングが高い
そもそもキャブでもないので、アイドル調整はCPUで行っていますが、
メカ的にアイドリングが下がらない様です。
もちろん暖機中はアイドルが高いですが、暖機が終わっても落ちても1500回転位(メーター読み)
Dレンジで1000回転ちょっとです。
普通に考えればそれも高い回転です。安定はしています。ハンチングはありません。
CPUが壊れる事はまずないので、
スロットルボディに付帯しているものがほぼ原因です。
MH21Sは暖機中のアイドルアップ用にオートチョークバルブが付いています。
バイメタルで温度が上がればエアを閉じる方向です。
カーボンでオートチョークバルブが汚れると、空気の流れる隙間が閉じず、(本当はかすかに流れている)
アイドルアップしたままで、アイドルが高いのでISCで下げようとしています。
が、
いくら閉じても下がらないわけです。
アイドリングが上がって落ちないのは、このオートチョークバルブの性です。
と言うわけで、オートチョークバルブを外してみます。
こちらの部分です。到達するためにはエアクリーナーボックス、イグニッションカバー、ブラケットを外します。
楕円の部分にプラスビスがありますが、写真は外しています。
少し指で左右に回すと手前に外れてくると思います。
元に戻す時にはボルト跡と同じところに戻すと良いでしょう。
真ん中の六角はそのままで良いです。
外すと、
分割している白いスペーサーがありますので、
抜く時、移動する時、掃除する時落とさない様に注意してください。
また、
左の黒いOリングは付いていたものですが、
劣化でひび割れています。ビスも緩んでいたのでこちらから空気を吸ってアイドリングが上昇していた事も考えられます。
緑のOリングは交換後です。
バイメタル(スプリング状のもの)の作動不要も考えられます。
カップに入れて
羽の位置を記録しておきます。
次にお湯90度位を注ぎます。
すると
明らかに羽が動いています。
つまり、正常です。
適当に清掃し、取り付けます。
それでも暖機後アイドルが下がらない場合、
そもそもスロットルバルブは、
アイドル状態の時は、
閉まっています。
アクセルを踏むとバタフライが広がり、
空気とともに燃料が運ばれます。
それで回転があがるわけですが、
バタフライは変形したり、減ったり、カーボンが挟まったり、ズレたり、しっかり閉まらない場合があります。
もちろん全閉しているものでもないのですが、
古くなると隙間が多く生じる場合があります。
この隙間を調整するスクリューがあります。本来はバタフライストッパーです。
こちらです。
赤〇の部分です。
拡大すると
8mmナットを緩めてプラスビスを緩めます。
全閉すればいいのであれば、全部緩めておいていいじゃない?と思いますが、
実は、
ボディとバタフライが接触し、かじって引っ掛かり、アクセルペダルがうまく動かない場合があります。
全部緩めてほんのり接触するくらいが丁度よいです。
整備の参考にしてください。作業は自己責任でお願いします。